ごみを減らしたい
あと20年でゴミの埋立地がなくなる。
これは環境省のホームページにも記載されている事実なのですが、意外に知られていないのです。20年先はそう遠い未来の話ではなく、自分が老いた未来に日本はごみで溢れ、今の子どもたちが大人になったときに今のようにごみが出せない世の中になっています。
生ごみは可燃ごみの3〜4割もの割合を占めていて、水分も多く含み燃やすのには莫大なエネルギーを消費しているのです。
かつて日本では家庭の生ごみを回収し、肥料として還元する仕組みがありました。しかしごみの回収システムの発展とともに生ごみは袋に入れて焼却処分に出すものになったのです。
清掃員が地域のごみを決まった日にまとめて回収、処理場まで運搬、焼却処理をする仕組みができて、私たちは衛生的で快適な生活を送れています。
この恩恵の影に逼迫するごみの埋立地があります。その現状を知り、未来をごみでいっぱいにしないために私たちができることを考えてみましょう。
コンポストを始める
コンポスト(Compost)という生ごみを堆肥に変えるリサイクルシステムがあります。
新しい技術かと思われたかもしれませんが、実は日本古来から利用されているシステムで、海外では一般家庭でも利用されています。
生ごみを土や基材と呼ばれる素材に混ぜ込むことで、土中微生物を利用して目には見えない状態に分解し、堆肥を作ります。堆肥は肥料の一種で、畑や庭に撒くことで土の栄養となり食物を育て、また私たちに還ってくるのです。
生ごみを焼却処理するのではなく、栄養をたっぷり含んだ土にして地球に還元する、とてもサステナブルな仕組みなのです。
生ごみ減らしサブスクサービス”地域循環コンポスト”を開始
生ごみをなくして堆肥を作れるコンポストはとても素晴らしいシステムですが、実は現代の日本生活様式には少し合っていないところがあるのです。
コンポストがうまく管理できなかったときの虫の発生や悪臭で近隣に迷惑をかけてしまうのではと躊躇してしまったり、本来は有益な堆肥を使う場所がなく困ってしまったりというお声をお聞きします。
そういったコンポストに対する心配の声を拾い上げ、ごみのプロ視点から開発した生ごみ減らしサブスクサービス”地域循環コンポスト”を開始しました。
- 基材の提供
- コンポストの相談
- 回収拠点での堆肥の回収
- 堆肥の有効利用
コンポストの始めから終わりまでを一貫してサポートする地域連携型サービスです。
コンポストを一人ではなく地域単位で回していく、困った時には相談できる人がいる、堆肥を回収してくれる場所がある、100%失敗しないコンポストを実現し、これから地域拡大を目指していきます。
地域循環コンポスト代表 滝沢秀一メッセージ
ある地域の一画のごみが極端に少ないという事例がありました。
調べてみるとそこにはコンポスト団体があったそうで、地域ぐるみで生ごみを堆肥化していたそうです。
つまり生ごみを活用するとしないでは、ごみのプロならばすぐにわかるほど、ごみの量に差が出るようです。
はじめまして。
ごみ清掃員の傍ら、またお笑い芸人をやっていますマシンガンズの滝沢秀一です。
僕は2023年のTHE SECONDで準優勝し、メディア等で活動させて頂いている中、ごみ削減の活動が認められて、環境省のアンバサダー・サスティナビリティ広報大使に任命され、両輪で活動しております。
実は僕は生ごみはもったいないと思っています。
ちゃんと分別して堆肥として活用すれば、資源になると思っております。
日本の資源化率というのは20%前後で、OECDではトップ10にも入らず、ランキング外になります。
びんや缶、ペットボトルにプラスチックまで分別しているのに、世界ではどうせごみを燃やしている国でしょ? と批判される始末です。
悔しくないですか?
確かに僕もごみ清掃員として働いていると生ごみが最も厄介だと感じます。
生ごみは……
- 水分が多いので重量が重くなるなる → 持ち運び、運搬でより多くCO2を排出する
- 水分が多いので燃やすのに、より多く火力が必要となる → ごみ処理コストの増加→より多くCO2を排出する
- 集積所にカラスやねずみが発生しやすくなる → 公共的衛生面の問題
- 家庭にあるごみ箱が臭くなる → 家庭内衛生面の問題等
もたらす影響を考え始めるとキリがありません。
しかしこんな厄介な生ごみでも有効利用すれば、実は資源となるのです。
しかも100%失敗しないコンポスト。
それが私たちの提案する「地域循環コンポスト」になります。
可燃ごみの約4割が食べ物に関係のあるごみだと言われています。その4割が地域循環コンポストによって減るわけですから、最もごみが減る方法と言っていいと思います。
僕の運営しているコミュニティに滝沢ごみクラブというものがあります。
僕らのテーマは『ごみをみんなで減らすことによって、絆を深めるゴミュニケーション』を基に集まっています。
ただ単にごみを減らすだけではなく、人の顔の見える社会を作るために地域のコミュニティを活性化させ、ごみ→資源に変えたいと思っています。
地方では多いのですが、現在は無料の自治体でも近い将来、ごみ袋を有料化に向けて動いている自治体が多いです。
ごみ袋が有料化になるとスペースがお金になります。生ごみが減るだけで大きな節約になります。
これを期にコンポストへの興味を高めてはいかがでしょうか。
皆さんと一緒に生ごみを減らしていく事ができたら楽しい社会が作れ、共に幸せになれること間違いありません。